【対談公開|第8回(後編)】女性の勇気がジェンダー不平等社会を変える――なぜ今、女性人権センターが必要なのか 島岡まな×仁藤夢乃
前編では、フランスで暮らした経験から見えてくる、日本社会の「女らしさ」や性差別について。後編では、島岡さんが、ご自身の子どもたちの経験から「社会が人間を作る」ことをお話しくださいました。
フランスで育った娘さんは、16歳で日本に来たとき、日本のテレビやCMを見て、その女性差別的な表現に驚いたといいます。
一方、8歳までフランスで育ち、ジェンダーや人権について敏感だった息子さんは、日本で暮らすうちに、女性を見た目で評価する文化などを当たり前のものとして受け入れるようになっていった。そして再びフランスで暮らすようになると、その考え方もまた変わっていったそうです。
この話を聞きながら、日本社会の中で私たち自身が何を「当たり前」と思わされているのかを改めて考えました。
フランスも、初めからジェンダー平等な社会だったわけではありません。
女性たちが声を上げ、法律や制度、教育を変えてきた歴史があります。
島岡さんは対談の中で、「女性の勇気が社会を変えてきた」と話します。
対談では、日本とフランスで、女性に対する性的な言動や買春がどのように捉えられているのかについても話しました。
日本では、街なかで女性の身体や性的なことについて男性同士で話したり、女性に「お姉ちゃん」と声をかけたり、友人や同僚と一緒に買春に行ったりすることが、あまりにも日常のこととして扱われています。
一方、フランスでは買春する側を処罰する制度があり、街なかで女性に性的・性差別的な言動をすることも「性的・性差別的侮辱」として処罰の対象になっています。
「そんなことで捕まるんだ」と驚いた私自身も、日本社会の中で、女性に対する性的な言動を「そのくらいは仕方がない」と思わされてきたのだと気づきました。
法律が変わるだけではなく、何が人権侵害なのかを子どもの頃から学び、それが社会の常識になっていく。フランス社会がこの50年ほどの間に変わってきた過程を聞くと、日本も変えることができるのだと思えます。
今の日本では、女性が性差別や性暴力について声を上げると、激しい攻撃や誹謗中傷にさらされることがあります。
だからこそ、女性たちがつながり、自分の経験や痛み、怒りを言葉にし、「自分たちには社会を変えていく力がある」と思える場所が必要です。
私たちが新宿につくろうとしている「女性人権センター」を、そんな場所にしたいと思っています。
今回の対談では、フランスで女性たちの運動が社会をどう変えてきたのか、買春や女性に対する性的・性差別的な言動を社会がどう扱っているのか、街なかにある女性や人権のための拠点、日本との法制度や人権意識の違い、そして女性人権センターに期待することについて話しました。
ぜひご覧ください。
現在、女性人権センター建設プロジェクト第2回寄付キャンペーンを実施しています。
特別返礼品として、「性搾取に反対するフェミニスト(Feminists Against Sexual Exploitation)」Tシャツをご用意しています。受付は9月30日までです。

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