性搾取に取り込まれる少女たち――「本人の選択」で終わらせないために 『障害者問題研究』に寄稿
2026年8月発行の『障害者問題研究』第54巻第2号に記事が掲載されました。
テーマは「性搾取に取り込まれる少女たち――新宿・歌舞伎町の現場から見える構造的暴力」。
歌舞伎町をさまよう少女たちには、虐待や貧困、孤立、障害、性暴力被害など、複雑な困難が幾重にも重なっています。
それにもかかわらず、「なぜそこに行ったのか」「なぜ逃げなかったのか」「本人が選んだのではないか」と、少女たち自身の選択や自己責任の問題として語られることがあります。
けれど、安心して過ごせる場所や頼れる人との関係を持てず、ほかの選択肢を持てない状況でなされた「選択」を、本当に自由な選択と呼べるのでしょうか。
少女たちの孤立や弱みにつけ込み、「助ける」「支える」と近づきながら、少しずつ支配的な関係に取り込んでいくグルーミングも、性搾取の入り口の一つです。
必要なのは、彼女たちを管理したり排除したりすることではありません。
なぜ少女たちが性搾取に取り込まれざるを得ない状況が生まれているのか。困難を生み出している社会の側を問い、変えていくことです。
記事では、Colaboが新宿・歌舞伎町で少女たちと出会ってきた現場から、性搾取へと取り込まれていく背景、グルーミングによる支配、困難の「自己責任化」、「自由意思」という言葉によって見えなくされる被害、居場所と関係性を基盤にした支援、そして脱性売買支援の必要性について書いています。
この構造的な暴力の実態を、一人でも多くの方に知っていただければと思います。
性売買のなかでは、若さや未熟さ、従順さが価値として消費される。女性たちは年齢や外見、性格、障害の有無などによって細かく分類され、「商品」として陳列される。ある風俗店では、18歳の女性を「素人」「知的障害者」という見出しで売り出した。……大学生であること、シングルマザーであることや、妊婦であること、母乳が出ることや生理中であることも商品価値とされる。このようなことが許される社会では、女性や障害者は尊厳のある一人として扱われない。
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https://www.nginet.or.jp/posts/news605.html
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