フィリピン・地震被災地支援へ――ご協力をお願いします

私は20年近く、フィリピンの女性人権団体と交流・連携を続けてきました。今週、その活動の一環としてマニラとダバオを訪問した後、6月の地震で大きな被害を受けたミンダナオ島・ジェネラルサントスへ向かいます。現地では、無料の助産院を拠点に女性や子どもたちを支え、先住民族のコミュニティへの支援も続ける人権活動家の皆さんとともに、被災地で支援活動を行います。
仁藤夢乃 2026.07.27
誰でも

フィリピンには、女性たちが若いころ日本に出稼ぎに来て、夜の店で働き、日本人男性と出会い、出産したものの父親がその後不在になった子どもが20~30万人いると言われています。その母子を支援している団体とColaboは連携し、日本やフィリピンの子どもたちを支える活動を続けてきました。今週、その活動の一環でマニラとダバオを訪問し、その後、6月に地震で大きな被害を受けたミンダナオ島・ジェネラルサントスへ向かいます。

ジェネラルサントスでは、貧困層のための無料の助産院の運営などの活動をしている人権活動家の女性たちとともに活動します。

去年の活動より

昨年は、先住民族のコミュニティを訪問し、幼いうちに結婚・出産した女性たちや、多くの子どもたちが暮らす山間部の集落に食事や文具、歯ブラシなどを届ける活動に参加しました。

子どもたちに届ける文具の準備をしているところ

子どもたちに届ける文具の準備をしているところ

トラックいっぱいに物資を積み込み、山の中のコミュニティへ向かいました。

トラックいっぱいに物資を積み込み、山の中のコミュニティへ向かいました。

現金収入がない山岳地域で暮らす先住民族の子どもたちが通っている学校へ。

雨水を飲み、現金収入がないため米や肉を食べることができない子どもたちに、食事や文具を購入して届けました。

コミュニティの様子

コミュニティの様子

小学校へ

小学校へ

学校

学校

井戸水を貯める学校のタンク

井戸水を貯める学校のタンク

小1~小6までの子達が写っていますが、栄養不足で体が小さいです。

小1~小6までの子達が写っていますが、栄養不足で体が小さいです。

子どもたちとは、能登半島で行ったのと同じボールペン作りもしました。言葉は通じなくても、一緒に手を動かして笑い合い、盛り上がりました。

自分でパーツを選んで、好きなデザインを完成させます

自分でパーツを選んで、好きなデザインを完成させます

ボールペンづくり

ボールペンづくり

若くして子どもを育てる母親たちともゲームを楽しみながら、衣類やお土産を渡しました。

この地域では、12歳で生理が来たら結婚するのが当たり前になっていて、バースコントロールができない環境で、5~7人の子どもがいる女性も多くいます。若くして結婚、出産をするため、18歳で3人の子どもがいる女性もいました。貧しい暮らしの中で、家の仕事を手伝うために学校に行けずに、食事がとれていない子どもたちも多くいます。

集まってくれた女性たち

集まってくれた女性たち

女性たちが、お礼にと、たくさんの野菜を持ってきてくれました。

フィリピンの人権活動家やソーシャルワーカーを目指す学生たちと一緒に活動しました。

フィリピンの人権活動家やソーシャルワーカーを目指す学生たちと一緒に活動しました。

***

こちらは、ジェネラルサントスで母子を支える無料の助産院です。

分娩台。隣の部屋では生まれたばかりの赤ちゃんと母親が休んでいました。

分娩台。隣の部屋では生まれたばかりの赤ちゃんと母親が休んでいました。

お金がなくても安心して出産できる場所であると同時に、先住民族のコミュニティへの支援活動の拠点にもなっています。

この地域では、人権活動家が命の危険にさらされながら活動を続けています。助産院を運営するご家族も、人権活動を理由に家族や活動仲間が殺害されるという経験をしながら、それでも地域の人たちを支え続けています。

***

ジェネラルサントス周辺には、日本へ輸出されるパイナップルを栽培する大規模農園が広がっています。

見渡す限りの土地でパイナップルが栽培され、その多くが日本へ送られています。しかし、その一方で、低賃金での労働や農薬による健康被害などが問題となっており、現地では命がけで労働者や地域住民の人権を守る活動が続けられています。

ドールのパイナップル農場

ドールのパイナップル農場

また、ジェネラルサントスは世界有数のマグロ漁場として知られ、日本向けのマグロも数多く水揚げされています。

ここでは「築地」「上等品」などのシールを貼る加工まで行われ、一等品は日本へ輸出されます。しかし、漁師たちは30日間も船で沖に出て働きながら、マグロ1匹あたり40ペソ(約100円)ほどしか受け取れないといいます。

早朝の漁場

早朝の漁場

私たちが日本で日常的に手に取るパイナップルやマグロ。その背景には、日本とフィリピンの大きな経済格差があり、その格差を前提とした搾取があります。

フィリピンの人々の貧困や生活に、私たちの暮らしがどのようにつながっているのかを知り、格差や搾取を生み出す構造を変えていくための取り組みを続けることが必要です。

今年は地震で被災した地域へ

今年6月、ジェネラルサントス周辺では大きな地震が発生し、多くの家屋が倒壊するなど深刻な被害が出ました。私たちは8月、被害の大きかったコミュニティを訪れ、避難生活を送る方々へ救援物資を届けます。

子どもたちへのビーチサンダルや文房具、食料を届けるほか、炊き出しや交流も予定しています。

被害の状況については、こちらの記事でも紹介されています。

ご協力をお願いします

日本から子ども服を持参しますが、輸送費もかかり、持っていける荷物には限りがあります。

そのため、ビーチサンダルや文房具、食料などは現地で購入し、その地域で必要とされているものを届けます。もし今回の支援にご協力いただける方がいらっしゃいましたら、ご寄付という形で応援していただけるとうれしいです。

ご支援はこちら

カード決済または銀行振込は、Colaboの寄付ページからお願いいたします。

フィリピン支援のためのご寄付とわかるように、

Colaboを知ったきっかけ詳細」の欄に、「フィリピン災害支援」とご記入ください。(受付は8/5まで)

少しでも多くの支援を届けられるよう、ご協力をお願いいたします。

***

性搾取や女性差別の問題について、これからも現場で見てきたことや、女性たちの声を書いていきます。 よろしければ、無料の読者登録をして読んでいただけたら嬉しいです。

▽女性人権センター建設プロジェクトに寄付をする

▽Colaboの活動と継続を支えるサポーター会員になってください!

一日35円~のご寄付が性搾取のなかにいる少女たちを支えます。

無料で「仁藤夢乃のニュースレター『女性差別に抗う』」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
「まずは知ることから」変化を導く連帯の拠点へ――医師・前田佳子さんとの...
誰でも
イミダス連載公開|性売買を「景観」の問題にしてよいのか――売春防止法の...
誰でも
【対談公開|第3回(後編)】「ポルノ・性売買の構造的暴力と社会が支払う...
誰でも
韓国で性売買予防教育をめぐるオンライン講演――突きつけられた「性(先)...
誰でも
「見えなくする」ことでは、性売買問題は解決しない
誰でも
『性産業守る国』を変えるために――赤旗の報道
誰でも
上野千鶴子さんが語る、日本の性売買をめぐる現状
誰でも
【対談公開】第3回(前編)「性売買という奴隷制度をなくすために」モード...