バスカフェにつながるのか、売春組織に囲われるのか——その日、その瞬間の出会いが分岐点に

ゲリラ豪雨の中でのバスカフェ開催日。
この日も、虐待や暴力のある家から逃げてきた少女たちとつながりました。
歌舞伎町の路上では、少女たちに男たちが声をかけています。少女たちを管理売春させる男たちや風俗に斡旋する業者が大勢います。
その瞬間に、誰と出会うのかで、その後の人生の選択肢が大きく変わってしまう現実があります。
仁藤夢乃 2026.06.02
誰でも

最近、雨の日のバスカフェ開催が続いています。(明日のバスカフェは台風の影響を考えて中止、別の形で少女たちに食べ物などを届けることにしました)。

この日は、バスカフェ開始直前にゲリラ豪雨がありましたが、無事に開催することができました。ひと晩で20人ほどの少女たちが利用し、初めてつながることができた人も多くいました。


虐待や暴力のある家庭から逃げてきた人、家を追い出されて行き場を失った人、学校やそれまでの生活を離れることに悩みながらも、意を決して私たちにつながった人もいました。
家族やきょうだいを置いて家を出ることへの葛藤、不安、迷いを抱えながら、路上に出てきている少女たちがいます。そうした少女たちが、歌舞伎町の路上で男性たちから声をかけられています。

その時に、私たちにつながるのか、それとも男に買われてホテルへ行くのかで、その後の人生の選択肢が大きく変わってしまう現実があります。

この日は、緊急で宿泊支援につないだケースや、これからシェルターで生活できるよう一緒に動いていく準備をしたケースもありました。

長く関わっている人の中にも、生活が落ち着いたように見えても、仕事に行けなくなったり、住まいを失いそうになったり、加害者に居場所がばれてしまったり、再び困難な状況に置かれることがあります。
「食べ物を取りに来る」という形でも、顔を見せに来てくれることで、状況を聞いたり、再びつながるきっかけになります。
私たちは、そうした関係を切らさず、街に居続けることを大切にしています。

この日は警察の姿も多く、街全体がいつもより静かな状況がありました。
これまでも、視察や取締りなどがある時だけ一時的に街の様子が変わることは繰り返されてきました。

しかし、路上にいる少女や女性たちを排除するだけでは問題は解決しません。
なぜそこに行かざるを得ないのか、その背景に目を向け、関わり続ける必要があります。

この日も、キャリーケースを抱えて路上で数日過ごしていた少女や、「4日間ご飯を食べていなかった」「2日ぶりの食事だった」と話す少女たちがバスカフェで食事をとりました。

また、男性や業者に管理され、売春をさせられていたり、組織に囲われて金銭を搾取されている状況について相談する人もいました。犯罪に巻き込まれている少女や、あざだらけで来る少女、お風呂に入ることや眠ることを何日もできずにきた少女たちもいます。

彼女たちはより早い段階で児童相談所等につながった経験がありますが、そこで適切に対応されないまま、性売買に取り込まれています。暴力や支配から抜け出すことが難しくなっているケースがほとんどです。
ここには書けないこと、簡単にはお伝え出来ないことのほうが多くあります。

私たちは彼女たちと関係性をつくりながら、今後の具体的な選択肢を提示して、一緒に考えたり、動いたりしています。

こうした活動は、皆さんからのご寄付によって続けることができています。
お弁当や野菜、果物など、多くの支えが、少女たちにつながる活動を支えています。

これからも、路上にいる少女や女性たちと出会い、つながり続けていけるよう、引き続きのご支援をお願いいたします。

性搾取や女性差別の問題について、これからも現場からの声を書いていきます。 よろしければ、無料の読者登録をして読んでいただけたら嬉しいです。

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