ダンス動画の撮影地で、何があったのか――マニラ・サンチャゴ要塞と日本軍性奴隷制
私が国会前の反戦デモに持って行っているペンライトはHANAのです。つよ可愛いところが好きです。
今日、HANAのVlogを見ていたら、日本軍が女性たちを閉じ込めて性奴隷にし、レイプをし続けた「サンチャゴ要塞」が映っていました。「どこかわからない、名前もわからない観光地」として紹介されていました。
私は今年3月、この場所を訪れました。
フィリピンで日本軍性奴隷制の被害者の女性たちを支援するリラ・フィリピーナのシャロンさんに案内していただきながら、サンチャゴ要塞やその周辺に残る日本軍の占領の痕跡を歩きました。

ここは、日本軍がフィリピンの少女や女性たちを「慰安婦」として性奴隷にした場所の一つ。サンチャゴ要塞の地下牢では、慰安婦にされた女性たちが閉じ込められ、レイプされ続けました。夫と共に連れて来られ、生き別れた後、夫の行方がわからないままになった女性もいます。
雨季には水が溜まり、その汚れた水を飲んで亡くなった人や、飢餓で亡くなった人もいました。地下牢周辺では600人以上が命を落としたとされていますが、今も名前がわからない人が多くいます。
この動画の12分あたりから、女性たちが閉じ込められていた地下施設の様子を見ることができます。
サンチャゴ要塞にはフィリピンの学校の社会科見学や観光客もたくさん訪れます。しかし、日本軍による「慰安婦」被害について説明されることはほとんどないそうです。多くの人が知らないままこの場所を訪れているのです。
今回、私たちは、被害者のご家族にバクララン教会を案内していただきました。その様子もこの動画でご覧いただけます。被害を受けた女性たちやそのご家族は今も、被害の歴史を語り続けています。
私たちを案内してくださった方々は、「フィリピンでも若い世代はこの歴史を知らなくなっている」と話していました。「日本の若い人たちにも、ここで起きたことを知ってほしい」「学校の教科書に載せてほしい」と話していました。
それは、被害を受けた女性たち自身が長年求め続けてきたことでもあります。
被害を受けた女性たちの多くは、長い間沈黙を強いられてきました。被害者の女性たちは高齢で、ほとんどの方が亡くなっています。娘さんやお孫さんたちは、「私たちが語り継がなければならない」と活動を続けています。
バクララン教会の壁面には、日本軍が第二次世界大戦の時にフィリピンの女性たちを性奴隷、「慰安婦」にした歴史が刻まれています。

ここには以前、「慰安婦」にされた女性たちを記憶するための女性像が建てられていました。
しかし、この像は2017年に設置された後、わずか数か月で撤去されました。
日本政府への配慮や政治的な圧力があったのではないかと言われています。
一年前には、その像があった台座に「慰安婦」にされた女性たちの被害を忘れないための説明文が貼られていました。

一年前に私の友人が訪れた際の写真(2025年3月)
ところが今回、その説明文までなくなっていました。
なぜ撤去されたのか。誰が撤去したのか。わかりません。
私たちと一緒に訪れた被害者の娘さんやお孫さんも、大きなショックを受けていました。

なんの記念碑があった場所なのか、わからなくなっていた。(2026年3月)
他の場所に同じ像が設置された際にも、日本からの経済援助(という名の経済的な支配)のことなどを気にして、フィリピン政府が像の撤去に動いたり、「慰安婦」にされた女性たちを支援する団体に圧力をかけることが続いてきました。
ここには、「慰安婦」にされた女性たちへの被害を忘れない、そしてもう二度とこのようなことを繰り返さないための女性像が建っていました。
過去の歴史と現在の性搾取は切り離せません。
歴史を学ぶことは、過去のためだけではありません。
加害の歴史をなかったことにせず、記憶することは、
少女や女性に対する性暴力や性搾取を、繰り返さないためにも不可欠です。
他にも、チャイナタウンにある日本軍が接収していた建物や別の教会など、「慰安所」として使用していた複数の場所を訪れました。
被害者のロラ(おばあさん)たちや、ご家族がどのような苦しみを今も抱え、
日本の市民に何を求めているのか、お話を伺いました。

その後、食事をしながら、今もまだこの問題は続いていること。
フィリピンの女性たちがエンターテイナーとして日本に送られ、全国各地で性接待をさせられている現実や、フィリピン・日本における少女性搾取の問題、現代の性暴力とのつながりについても、問題意識を共有しました。
そして、日本で性搾取の被害にあった女性の誕生日を一緒にお祝いしました。

日本で軍事化が進められていることをフィリピンの女性たちもとても心配していました。
反戦・反性搾取の国際連帯を強めるとともに、国内でも多くの方とつながって問題意識を共有していきたいです。
実は去年HANA全員が迷彩服を着てパフォーマンスしたことがあって、ファンクラブ限定サイトにその写真がUPされていたから、軍隊を連想させる迷彩服の着用はやめてほしいとコメントしたら、その記事が私のアカウントから見れなくなった😢
でも、その後、ミリタリー衣装っぽいものは使われていない気がする。
今回のHANAのVlogでは、HANAちゃんたちは何も知らずに撮影したとしても、「どこかわからない、名前もわからない観光地」とわざわざYURIが話す部分を運営が編集してサンチャゴ要塞のシーンの前に入れているところに、意図がないのか疑問だ。PR案件込みのVlogだから余計に。政治的な意図がないとアピールするためにその言葉を入れたのではと思ってしまう。
Vlogの最後で、MOMOKAが「PEACE&LOVE」と言っているんだけど、平和を実現するためにアーティストが政治的な問題についても発信できるような社会に日本社会もならないといけないと思う。そのための努力を、私たち市民が積み重ねていきましょう。
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